いよいよ子猫と一緒に過ごす、という前にまずは一緒に暮らすお家の環境を整えましょう。
猫グッズはもちろんですが、それ以外にも準備することはいろいろあります。
子猫が部屋の中を行動するイメージをもって対策してみてください。
食事・寝床・トイレの確保
食事、トイレ、睡眠は、ネコにとっても生活の基本。すぐに使える空間を準備しましょう。
食事は前の飼い主からえさの種類を聞き、それを買っておくこと。
安定感があり、食べやすい食器も必要。食事場所も決めておきます。
トイレや寝床は、市販品でもいいし、適当な入れもので手作りしてもOK。
静かで落ち着く場所に置くのがポイントです。
段ボールでネコの小部屋を作る
ネコは落ち着いて過ごせる狭い場所が大好き。
いらない段ボールに毛布などを敷き、入り口をつけてネコ用の個室を作ってあげるとよろこびます。
危険なものは隠す
なんにでも興味を持ち、活発に動きまわる子ネコ。
飼い主にとっては便利な部屋も、子ネコの視点で見てみると、意外にもデンジャラスゾーンがいっぱいです。
電気のコードを噛んで感電、キッチンの包丁でケガ、洗濯機の洗濯槽に落ちておぼれる……などなど、室内でのネコの事故は絶えません。
危ないものは隠すか、カバーをつけておきましょう。
〈危険回避のための10カ条〉
- 落とすと壊れるものを置かない。
- コンセントをカバーする。
- はさみ・ホチキス・針などを置かない。
- ビー玉など、飲み込めるものを置かない。
- 人間の食べ物を隠す。
- トイレや浴槽にふたをする。
- キッチンに入れない。
- 窓・網戸は開放しない。
- 転落防止柵のないベランダには出さない。
- 洗剤のふき残しをしない。
キッチン、バスルーム、ベランダは特に危険。侵入防止策を。
家の中で特に危険な場所は、熱い鍋や刃物、割れ物があふれるキッチン。
水をはった浴槽や洗濯機、落ちたら命取りのベランダです。
これらの場所にネコが入らないよう、ドアや窓は必ず閉め、侵入できないようにしておきます。大掃除などで開放するときのために、ネコを入れるキャリーバッグやケージも用意しておきましょう。
高低差をつける
ネコはイヌのように長距離の散歩はしません。その分、高いところに上ったり、飛び降りたりする上下運動が必要です。室内飼いのネコの健康維持、ストレス解消の意味でも、上下運動は重要です。
階段状にデザインされた家具を用いたり、高さの違う家具を並べたりしただけで、ネコの運動スペースは十分に確保できます。ネコが歩く場所にはなるべく物を置かないなど、自由に遊べる工夫をしましょう。
爪のキズを防ぐ
ネコのツメとぎは本能的な行動ですから、やめさせるのは無理。
だからといって自由にとがせていたら、家具や柱、ふすま、畳などがボロボロにされてしまいます。
賃貸物件の場合は、あとあとトラブルに発展することも。
ツメとぎ場所ははじめから決めておき、そこ以外ではとがせないことが大切です。
キズをつけられたくない場所は丈夫なビニールで覆ったり、鏡をたてかけたりと、ツメが滑る素材でカバーしましょう。
酢、タマネギなどネコが嫌うにおいをつけるのも手です。
フローリングよりもカーペット
清潔感があり、掃除もしやすいフローリングですが、ネコのツメでキズつきやすく、階下に音が響くのが難点。
カーペットのほうが安心です。
ドア対策
ネコは賢い動物。戸棚やふすま、冷蔵庫などの開け方はすぐに覚えます。
その半面、遊んでいるうちに閉じ込められてパニックになることも。
飼い主が留守にするときなども、ネコが安全に、いたずらしないで過ごせるようにするためには、ドア対策が不可欠です。
まず、ビデオデッキやCDなどを入れたキャビネットやブックケースなど、開けられては困るものの扉は、簡単に開かない工夫が必要です。
左右のドアをひもで結んだり、扉の前に重いものを置くなどしておきましょう。
反対にネコが1カ所に閉じ込められるのを防ぐためには、部屋のドアにドアストッパーをつけて、少し開けておくと安心です。
ネコからパソコンを守る
いたずらや毛からパソコンを守るには、ケースに入れたり、カバーをかけること。できればパソコンのある部屋は「ネコ立入禁止」に。
におい対策
動物を飼う以上、多少のにおいはつきもの。
においを最低限に抑えるためには、丸洗いできるトイレ、干しやすいベッドなど、手入れのしやすいネコ用グッズを用意しておくのがベスト。
また、イスやソファには木綿などの洗える素材のカバーをかけます。消臭スプレーを用意しておくと、いざというとき便利です。