初めに猫にしつけること

犬と同じく猫にもしつけが必要です。
猫のしつけの特徴は、生活習慣に関するしつけが中心です。お互い快適に過ごすためにも子猫の時から心がけてしつけていきましょう。

しつけは食事・トイレ・ツメとぎから始めましょう

食事のしつけ

ネコの食事のしつけとは、基本的には与え方になります。

飼い主の方によって与え方は様々。ごはんをいつでも食べられるようにしている家庭と、朝・晩など決められた時間に与える家庭とがあります。

しつけのためには、ある程度の時間・場所・分量を決め、それ以外はあたえないほうがよいでしょう。
食事方法をきっちりさせることで、メリハリのある生活を教える(=しつけ)となります。

食べないからといって、つぎつぎにエサを替えたり、おやつばかりをあたえたりするのは逆効果。わがままのもとです。
また、人間の食べものはネコの栄養的にも不足するものや食べてはいけないものなどありますので、与えないようにしましょう。

トイレのしつけ

koneko_sample-2食事のあとなど部屋の中をうろうろとして、においをかぎ始めた時がトイレのサインです。

最初は抱っこしてトイレの場所に連れていきます。排泄中は静かに見守り、上手にできたらやさしくなでながら、ほめてあげましょう。

はじめのうちは排泄物をすべて片づけてしまわず、少しにおいを残しておくのがトイレの場所を早くおぼえさせるコツです。
これを何度か繰り返せば、簡単に覚えてくれます。

ツメとぎのしつけ

koneko_image-7犬と違ってネコはツメとぎが必要です。
ネコのツメは伸びすぎると手に刺さってしまうので、生まれて2~3カ月目ごろからマスターさせます。

トイレと同じように、まず場所を決めてさせること。
市販のツメとぎ板やダンボールなどで作ったツメとぎ台を準備し、ツメをとぐ動作を見せたら連れていきます。
うまくとげたらほめてあげることも忘れずに。

トイレのしつけより時間はかかりますが、部屋の柱や家具のあちこちにツメとぎさせないためにも、愛情を持って根気よく教えます。

名前をつけて、おぼえさせよう

名前をおぼえさせて、呼んだら来るようにしつけます。できれば覚えやすい名前を^^
多頭飼いの場合にはそれぞれに区別のつきやすい名前をつけることがポイントです。食事や遊んであげる前に必ず名前で呼びます。呼ばれてやってきたら、おおいにほめてあげましょう。

ほめ方・叱り方

 koneko_image-3ネコも基本的には人間の子どもと同じ。ほめられればうれしいし、叱られれば怖いとか、いやだとか感じます。

この感情をうまくしつけに生かすには、「よい」「悪い」をはっきりと伝えること。

お行儀よくできたら「いい子ね」とほめ、食卓に乗るなど悪いことをしたらしつこく怒るのではなく、「こらっ!」と強い口調で叱ります。

これを繰り返すうちにほめられることをし、叱られることはしないようになります。
感情的、気分によって良いこと、悪いことを変えると、人間に不信感を抱くので注意が必要です。

体罰は絶対にダメ!

ネコはとても敏感な心の持ち主。飼い主に体罰を受けたら、その傷は深くネコの心にきざまれてしまいます。
そして気むずかしくなったり、人間に対して臆病になったりします。反対に暴力的なネコに成長することも。叱るときは必ず言葉で。体に触れるなら頭や腰を押さえる程度にします。

ネコのいやがること

静かでおだやかな暮らしを好むネコは、大きな声や音が大の苦手。

特に、突然の大音響は大嫌いです。

ネコが火に近づくといった危険な行為を止めたいときなど、特別な場合をのぞき、大声を出してはいけません。

そして「突然」がいけないのは動作も同じ。ネコのそばで急に立ち上がったりしてもおびえます。

ネコの目をじっと見つめるのも、攻撃の合図だと勘違いして身構えるのでダメ。

タバコ、ミカンのにおいも嫌います。
生活していればネコの苦手なことがわかるはず。

飼い主としてそれを察して、避けてあげましょう。

やってはいけないこと

  • 大声、大きな音を出す。
  • じっとネコの目を見る。
  • ネコのそばで急な動作をする。
  • 寝ているのを無理に起こす。
  • かまいすぎる。
  • 耳やしっぽを引っぱる。
  • 四肢の先を強く握る。
  • ネコそばでタバコを吸う。